・持ち物:着替え2泊分、紙パンツ(売店で購入可能)、暇つぶしアイテム、軽食
・入院期間:3泊4日(予後不良の場合は延長)
・入院環境:個室、シャワートイレあり、Wi-Fiあり、同じフロアに自販機あり
・辛いポイント:骨髄採取後の点滴時間、夜寝苦しいこと
入院1日目
入院日には準備を済ませて朝から受付に行きます。
骨髄採取の場合は3泊4日が基本で、そのうちの1日は貸し出しの手術衣で過ごすことになりますので、実質2日分もあれば十分です。
後は、暇な時間が多いので暇つぶし用のアイテムと、食事の量が少なく手術前後は絶食状態ですので軽食を持っていくと良いでしょう。
私の場合、部屋は個室でWi-Fiが(遅いですが)とんでいたのでPCとスマホで暇をつぶしてました。
後、スリッパのように着脱が楽で裸足で履ける履物があると重宝します。
病院ではコーディネーターが受付で待機してますので、合流後入院手続きを一緒にします。
病院ごとに事前に記入が必要な書類(緊急連絡先など)の提出が必要な場合がありますのでお忘れなく(私は全部忘れてました)。
受付までの時間でコーディネーターから入院支度金として現金で5千円渡されます。
このお金で入院中に必要な物資を揃えてくださいというものです。
ありがたく頂きましょう。
受付が終わると入院病棟に移動する手前のところでコーディネーターとはお別れです。
退院時にまた受付で落ち合うと約束をして、いざ病棟に上がります。
病棟に上がると大きなドアの前にインターホンがあるので、それを押して名前を名乗ります。
病棟受付の人が入院の諸注意と部屋への案内をしてくれますのでそれに従いましょう。
部屋は個室で快適に過ごせました。

部屋、というよりフロア全体にWi-Fiが飛んでいて、速度は遅いもののブラウジングやYouTubeを見る程度のことはなんとかできました。
トイレ、シャワールームがあり、部屋の中だけで生活をすることができます。

骨髄採取をした日以降、シャワーは浴びれませんので、シャワールームは一回しか使ってないんですけど、大変ありがたかったです。
フロアにはトイレ、洗髪室のほか、自販機やコインランドリーなどが用意されています。
部屋で過ごしているときは、採血や様子を見に看護師さんがやってきますが、それ以外は自由に過ごして大丈夫です。
かなり暇な時間がありますし、患者としての入院でないため身体も元気でしょうから時間を持て余します。
PCで仕事を進められる人であれば、意外に集中して仕事を進められる時間になるかもしれません。
食事は定時(7時、12時、18時)に運ばれてきますし、室温調整も自分でできます。
強制的に空き時間ができるとき、何を感じて何をするかは人によって変わるでしょう。
ただ、看護師や医師の訪問は結構突発的なので、すぐに対応できるようにだけはしておきましょう。
1日目の訪問は採血、執刀医とのあいさつ、昼・夜の担当看護師のあいさつ、翌日の骨髄採取の流れの説明、寝る前の検温などです(食事の配膳・回収を除く)。
非常に申し訳ないのですが、皆さんの顔と名前を全然覚えられませんでした。
もともと顔と名前を覚えるのが苦手なうえに、矢継ぎ早に入れ替わるので…すみません。
食事は普通においしいです。
ただ量が少ないのでお腹は空くと思います。
看護師さんが気を遣ってくださり、白米の量を増量してくれました。

何もすることがないと食事が唯一の楽しみになります。
とにかく1日目はのんびり過ごして就寝の時間に。
就寝前に、OS-1(経口補水液)を3本渡されます。
骨髄採取の前日21時から翌朝6時まで絶食状態、6時から骨髄採取後3時間(大体14時~15時)まで絶食絶飲状態を保ちます。
完全な絶食絶飲状態を21時から続けると脱水症状になりますので、21時からはOS-1だけを口にすることができます。
というより、3本(1500m)ものOS-1を渡されますので、積極的に飲まないと減りません。
翌朝6時の段階で残っていて封が開いているものは回収されてしまいます(未開封の奴はそのままもらえて術後に飲めます)。
OS-1をちびちび飲みながら就寝します。
ちなみに、夜中でも廊下は電気がついていますし、ほかの部屋のナースコールの音などが聞こえてあまり眠れませんでした。(希望すれば睡眠薬を処方してもらえます)
入院2日目(骨髄採取)
骨髄採取の日。
まず、朝6時に看護師がOS-1を回収に来ます。
ついでに検温と血圧測定をします。
処置は9時開始の予定ですが、朝7時30分頃に執刀医が部屋に来ます。
医師「寝られました?」
私「(声かけで起きる)…あんまり寝られませんでした。」
医師「緊張して?私は先に準備をしてますので看護師が来るまで寝てて大丈夫ですよ。」
私「はい。。。」
明け方に少し眠れましたが、結局この後も起きていていました。
8時ごろに看護師が来て、手術室への移動の準備をするよう促されます。
紙パンツをはいて、手術衣を羽織ります。
血流を促進してむくみやエコノミー症候群を予防するために弾性ストッキングも履きます。
結構履くのが難しいので看護師さんに手伝ってもらいましょう。
金属製のものや取り外せる義歯などはすべて外していきます。
恰好はこんな感じ。

メガネはかけて行ってもいいですが、私はかけて行きますって言ったのに、名前を書いていないからと言われて名前付きのシールを貼られてそのまま回収されました。完全なる無駄ムーブ。
手術室へは自分の足で歩いていき、帰りはストレッチャーに載せられます(帰りの記憶がないのでたぶんですが)。
移動の際は看護師に付き添われて移動します。
病院全体で朝9時が手術開始の時間みたいで、ほかにも手術衣を着ている患者さんを5組くらい見かけました。
手術のフロアにつくと、大きな銀の扉の前で待機します。
名前を呼ばれると椅子が向かい合わせになっている空間でまた待機します。
イメージ的にはIKEAのエレベーターホールの前みたいな感じです。

名前を呼ばれて、金属製のものを身に着けていないかを改めて確認されます。
そこで髪の毛を覆うガーゼ状の帽子を渡されるのでかぶります。
時間が来たら手術室の前の廊下まで移動します。
私の手術室は廊下の突き当り左手のドア。
ちなみに手術室のドアはたくさんあって、私の手術室の番号は11でした。
それだけ並行して手術が行われているのでしょうか。
手術室の前につくと男女1人ずつが待機していて、挨拶をします。
名前と生年月日に加えて「どんな処置をするか教えてください」と言われます。
私「仰向けで骨盤に針を刺して骨髄液を採取します」
施術内容を理解しているか、ほかの患者さんと取り違えていないかの確認でしょうが、いきなり聞かれたのでビビりましたが、ちゃんと答えられました。
手術室に入ると、イメージしていたような薄暗い、緑のような青のような色彩ではなく、白を基調とした明るい部屋に大きな歯医者で使うような照明が煌々と輝いていました。
手術台には薄いタオルのようなものが敷かれて、その下側で何かの気体が噴出しており、タオルがはためいてました。
執刀医と麻酔医にあいさつし、手術台に仰向けで横たわります。
すると、先ほどの男女が手術衣の肩口のボタンをはずし、心電図のための電極を付け、酸素吸引機を口元に装着します。
酸素吸引機は斜めにあてがわれ、完全に口をふさいでいませんが、これでいいそうです。
麻酔医が左の腕を圧迫して、針を刺します。
麻酔医「はい、親指を内側にして握りこんで、、、導入剤を入れる針を刺しますね。頑張りましょう~」(結構痛いです)
本格的に麻酔薬を入れる前に、導入剤で頭をぼーっとさせます。
全身麻酔をした人の話を聞くと、「一瞬で意識が飛んだ」、「気づいたら病室に戻っていた」みたいな話をよく耳にするので、一瞬でガツンと意識が飛ぶもんだと思ってましたが、そうではありませんでした。
導入剤が入って2分ほどしても特にボーっと来ません。
「麻酔が効かなかったらどうなるんだろう」とか考えながら待ちます。
麻酔医も「あと5分くらいこのまま待ちますね」と声をかけてきます。
「全然意識が遠のかないな」とか考えていると麻酔医がまた声をかけてきます。
麻酔医「まだ意識はっきりしてますか?」
私「はい」
この瞬間に途端に身体が重たくなりました。
口を動かして声を出したとたんに導入剤が効き始めてびっくりしました。
何かのトリガーが引かれたかのような感じです。
意識はまだあって、「こんな感じかぁ」と考えていましたが、とにかく視線が下へ下へと勝手に落ちていき、手も足も意識を集中しないと動かせません。
麻酔医「手をグーパーしてください」
簡単な指示が出ますが、何とか手を動かします。
そうこうしているうちにー
意識が落ちて次に気づいたときには(たしか)また手術台の上で、「手をグーパーしてください」という指示を聞いていました。
いや、もしかしたら意識が飛ぶ前の指示はなく、目覚めた後の記憶と混同しているのかもしれません。
ただ、目覚めて手術台の上にいた気はするのですが、手術室から自分の病室に戻った記憶がありません。
目覚めた後にまた麻酔をかけるのも変な話ですから、手術台の上で目覚めた記憶というのも本当にそうだったかは定かではありません。
とにかく無事に病室に戻ってきました。
気づいたときには左腕に点滴が刺され、右手人差し指には酸素濃度を測るパルスオキシメーターが、口元には酸素吸引機があてがわれ、腰ははんケツでガーゼを当てられている感触がします。
時間を確認したいけれども携帯も手に届くところになく、テレビ台の時計は向きがこちらを向いておらず、あと何時間寝ていればいいのかわかりませんでした。
今回の経験のうち、一番きつかったのはこの術後の安静時間でした。
指先はしびれるは、口元は痒いは、脚はむずむずするは、滅茶苦茶ストレスが溜まります。
途中、何とかテレビ台に手が届きましたので時計をこちらに向けると時刻は14時。
これを打ち込んでいるときに思い出しましたが、執刀医に「順調に採取できて11時には終わりました!」とどこかで言われていましたので、14時過ぎには絶食絶飲状態が解除されるはずです。
念のため、14時30分にナースコールをし、「どうしました~?」とやってきた看護師に「これ(酸素吸引機)もう外してもいいですか?」と要請。
「確認しますね。」ともう1名の看護師とやってきて、「点滴はまだ終わってないので最後までしちゃいましょう。点滴以外は外しても大丈夫です。立って立ち眩みがしないで歩けるようでしたらストッキングも外しましょう」と提案してくれました。
点滴のみの状態にして、トイレまで歩きます。
問題なく歩けたので無事に点滴のみの状態になれました。だいぶすっきりです。
その後はまた安静状態で過ごします。
予想外だったのが、16時前頃、延食と言って軽食が配膳されました。
事前の話だと18時の夕食までは何も出ない(だから軽食を持参するよう言われていた)はずなのですが、ここで食事が取れました。
「食べられるようでしたらどうぞ」の声かけがありましたが、多少のどの痛みと胃のむかつきはあるものの食べられました。

喉の痛みは酸素吸入のために管を気管に入れた影響です。
麻酔が効くと自発呼吸も停止してしまうため、人工呼吸をする必要があります。
腰の痛みよりものどの痛み、イガイガが気になりましたね。
食事もできて点滴も空っぽになったら外してもらえます。
ようやく身軽な感じがして気が晴れました。
と、同時に普段のあたりまえの自由がかけがえのないもので、身体や環境が整って初めて動物としての機能を発揮できると思い知りました。
このことを体感できただけでも骨髄ドナーになった甲斐があります。
術後ということなので執刀医や看護師の確認が頻繁に来ることだけが違うだけで、この後は1日目と同じように夕食を食べて就寝します。
採取部位の出血が止まっていれば大きめのガーゼからばんそうこうに張り替えます。
ちなみに術後はシャワーを浴びれません。
蒸しタオルは貸してもらえるのでそれで身体を拭いて過ごすことになります。
身体をすっきり洗えないのもストレスでしたね(特に髪の毛)。
寝るとき、痛みがひどかったり眠れない場合は痛み止めや睡眠薬を処方してくれるとのことで、睡眠薬を処方してもらいました。
おかげで1日目よりはぐっすり眠れた気がします。
1記事で入院の流れをまとめたかったのですが、長くなってきたので分割します。
コメント