不動産にかかわる知識は膨大です。
資格の種類や難易度もさることながら、
やはり実務的な面での知識と経験は失敗しないためには不可欠です。
有効な情報収集ツールとして以下の4つが挙げられます
・YouTube
・そのほかWebサービス
・書籍
・人から聞く
・自分で体験
順番は情報を得るハードルの低さの順です。
本記事ではYouTubeの特徴を見ていきます。
YouTube
今の時代、VisualとAudioの両方で、しかも無料で
情報が得らえるYouTubeはかなり有効な手段だと言えます。
YouTubeの強みとして、
・ジャンル別にまとまったチャンネル
・技術や動きといった本や伝聞で伝わりづらい部分を視覚的に理解できる
・情報更新速度がすさまじい(毎日更新など)
・コメント欄による議論が見られる
が挙げられます。
特に最後の「コメント欄」ですが、YouTubeの動画は動画の作成者の観せたい観点から作成されているため、ある意味情報にバイアス(一定方向の偏り)があり得ます。
しかし、動画のすぐ下にはコメント欄があり、匿名で様々な意見や議論が見ることができます。
中にはただの誹謗中傷や感想に終始しているものもありますが、
有益なコメントや動画作成者と異なるスタンスや見方があります。
このコメント欄にこそ動画の情報の信憑性や価値を測る1つの指標があるのではないかと思います。
例えば、楽待チャンネルさんの中には「”空き家再生人”が大家さんの物件の改善個所を指摘していく」というコンセプトのシリーズがあります。
私も最初は「へぇ~、そういうところを直せばいいのか!」と、
動画本編だけをうのみにしていましたが、コメント欄を読んだ所、
「配管は露出しちゃダメだろ…」
「リフォーム費用をこんなに出させちゃ投資の意味がないでしょ」
「高齢者のことを考えて修繕しろ」
等の批判コメントが数多く散見されました。
「いわれてみれば、確かに・・・」となる部分もあります。
(「緑のつなぎがウザい」などのファンシーなコメントも多いですが)
「なぜこのコメントがついたのか」
ということを考えることで、情報発信者の狙いを推測する癖がつきます。
ここでいう情報発信者は動画作成者のみならず、コメントという情報を発信している人のことも含みます。
もしあなたがコメントすれば、あなたも情報発信者です。
不動産に限らず、投資やビジネスの世界には情報を額面通りに受け取らない、懐疑的な姿勢が身を守ります。
どうように、あなたの情報に対しても相手は懐疑的であるということを前提に情報を発信しなければいけません。
私もやってしまいますが、自分が言いたいから言うただの自己開示と、情報の提供は次元が違います。
ぜひ皆さんもYouTubeを観るときには動画本体だけではなく、
その下のコメント欄も読んでみて、自分の見方と違う意見を探してみてください。
私がおすすめするYouTubeチャンネルは以下。
・両学長 リベラルアーツ大学 (お金にかかわること全般)
・【公式】アセット株式会社 (銀行融資のお話)
・ウラケン不動産【浦田健公式】 (不動産投資全般)
・棚田行政書士の不動産大学【公式チャンネル】 (不動産実務 資格取得)
いずれのチャンネルも超有名で今更紹介するまでもないかもしれませんが、
1から通して視聴することである程度体系的に情報を網羅できるはずです。
一方で、YouTubeのデメリットとしては以下が考えられます。
・過去に見た情報の再検索が難しい
(文字だったら検索しやすいけど動画は時間をかけて見直す必要がある)
・1個人が発信できる量が膨大なので、発信者側も1つの動画内で完結するように刻んだ情報を提供することがある
・視聴数が重大な指標なので、わかりやすいインパクトを作ることに注力されやすい
1つ目、私は結構忘れっぽいので、後から「あの時どこかで見たあの情報をもう一度見たい」ということが多いです。
本やWeb上のテキストであれば一か所にまとまっていて、検索もかけられます。
しかし、YouTubeの情報は映像と音声であるため、知りたい映像と音声にたどり着く必要があります。
しかし、私の知る限り求めている映像と音声をぴったり見つけてくれる検索方法はありません(もしあったら是非教えてください)。
多くの情報は吸収した後に再び自分で取り出すことで身につきます。
身につくまでには情報の取りこぼしや忘却が起こりますので、どうしてももう一度情報に触れる機会が必要です。
そうした中で、このYouTubeの検索性の悪さが学習の効率性を下げる可能性があります。
情報を得るたびにテキストにして保存しておくという方法もありますが、
2度手間になる感は否めず、ぜひともここは技術の発展を期待したいところです。
2つ目、書籍と違いYouTubeでは比較的簡便に情報を追加することができます。
そのため、1本の動画を2時間にしてあるトピックを網羅する、というやり方ではなく、
10分の動画を12本の個別の動画にして情報を伝えるという方法が一般的です。
(動画が長い方がコメントが多いという関係性も耳にはしますが)
もし視聴者が特定の回のみを視聴して終わってしまうと、全体の中の断片的な情報を観ることになります。
すでに完結していて更新のないシリーズであればある程度全体とのつながりを把握できるのですが、更新中の動画の一部分だけを視聴する場合には、全体とのつながりを見失う可能性が高いです。
書籍の場合、ページの途中で本が終わるということはあり得ませんし、著者も読者も本1冊の中で完結することを前提に取り組んでいます。
しかし、YouTubeはその限りではありません。
ここが、YouTubeのハードルの低さによる弊害ともいえる部分で、書籍以上に情報リテラシーが試されるように思います。
3つ目、情報を発信する側はやはり大多数の人に情報を届けたいと思います。
これは書籍もYouTubeもブログも同じです。
しかし、YouTubeは映像と音声を介した知覚的な刺激が他のメディアよりも数段強いインパクトを与えます。
さらに、映像編集技術の進展により比較的簡単に映像効果を動画内に組み込むことができるようになりました。
視聴者にインパクトを与えたいという思いと、動画編集の簡単さが組み合わさると、自ずと刺激的的な造りの動画が増えていきます。
今ではYoutubeのサムネイルはほとんどワンパターン(太字の目立つ文字と動画発信者の顔)で、動画内で提供されている情報よりも強烈な選択のきっかけになっています。
もちろん、刺激的なきっかけであっても内容が良い動画であれば問題ないのですが、大した内容でないのにきっかけだけがやたらとインパクトがあると、ヒトは強いインパクトの方に目が行ってしまいますので、良い情報を発信している動画が埋もれてしまう可能性があります。
YouTubeは強力な情報収集ツールですが、強力であるがゆえに偏りもまた大きくなりがちです。
書籍を読むとき以上に批判的に、慎重に、網羅的に情報を集める必要があるでしょう。
ほかの情報収集については次の記事へ。
コメント