リフォームやDIYでも、何らかの作業をするときには必ず
準備と実行があります。
準備は作業のための部材調達や環境の整理、
実行は作業そのものをすることです。
慣れないうちは準備よりも実行に目が行きがち、力を注ぎがちで、
作業中や後になってから、もっと準備をしておけばよかったと思ってしまいます。
準備なしの実行ではほとんどの場合、
「何を目指しているのか?」
「この作業に必要なことは何か?」
「そのためにはどうすればよいのか?」
「今何をすべきか?」
こうしたことを実行中に考えてしまいます。
しかし、これらの思考の逡巡の中で、本来最後の項目以外は
準備段階で済ませておくべきことです。
そうすれば、実行中には最後の「今何をすべきか?」のみに自分のリソースを避けるため、
余計な行ったり来たり、手を止めるということがなくなるはずです。
もちろんやり始めて初めて分かることもあるでしょうが、
そうした不確実性を減らすことこそが熟練の一つの段階でしょう。
なぜ、特に素人の場合に準備をおろそかにして実行に急いでしまうのでしょうか。
それは不安です。
自分の能力への不安、成果が出せるかどうかの不安、自分の行為が正しいかどうかの不安。
様々な不安がありますが、それを解消するためにとにかくまず手を動かして小さな進捗を確かめたいのです。
部材を調達したり、寸法を測ったり、手元道具を準備したりすることはあくまで準備であり、成果物はまだ何も生まれていません。
不安が大きい素人の場合には、進捗のない状態が怖く、準備段階から早く一歩を踏み出して目の前に成果を生み出したいのです。
それが実は遠回りな道とも知らずに。
不安の一つの原因には、失敗への恐怖があるのかもしれません。
しかし、失敗こそ熟練には欠かせない大事なプロセスであり、
失敗を受け入れることを決めれば仮初めの成果物に一喜一憂することのない
素人から一歩踏み出した状態になるのではないのでしょうか。
いつも準備を疎かにしてしまう自分に対しての自戒を込めて。
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