結論:投資にかける時間とリターンのバランスが最適なのはインデックス投資
インデックス投資とは?
インデックス投資とはインデックス(index:指標)に連動した株式投資を指します。
指標とは基準になる価格のことで、株式投資では様々な指標があります。
・日経平均株価(日本経済新聞社が、上場企業から選定した225銘柄の株価から算出した値
・ダウ平均(米国経済を代表する30銘柄の株価から算出した値)
・S&P500(米国初の企業のうち流動性・財務性などから算出された500社の株価から算出した値)
いずれの指標にせよ大切なのは以下の3点です。
・個別銘柄を複数集めて得られた指標であること
・その時々の経済状況に応じた銘柄選定が行われていること
・その国の経済の成長性を代表する値であること
指標は、平たく言うと「見通しの明るい会社の平均成績であり、その国の経済規模を表すもの」です。
こうした指標に連動して投資を行うのが「インデックス投資」です。
インデックス投資の強み
インデックス投資の強みは以下です。
・銘柄選定を個人がしなくてよい→時間や手間を割かなくてよい
・複数銘柄から構成されている→一社の不調によるダメージが小さい(高分散)
・取引回数を抑える取引方法である→取引手数料や税コストを最小化できる
インデックス投資は指標を追いかける形になるので、必然的に指標を構成する銘柄に連動します。
上述したように、優良な企業だけが指標を構成できる形なので、インデックス投資の投資先も優良な企業多数から構成されます。
機械的に追いかけることも、銘柄を入れ替えることも運用会社がやってくれることなので、投資を行う個人はパッケージ商品であるインデックス投資対象を購入するだけでOKです。
本来個別銘柄を選ぶことは、その企業の財務諸表を読む、コンプライアンス違反の有無を調べる、需要と供給を予測するなど、膨大な時間と知識と手間の必要なプロセスです。
が、指標に乗っかることでこれらのコストを削減することができるのです。
また、多数の企業の集まりである指標である以上、構成銘柄1社ごとの浮き沈みが全体に吸収される形になります。
例えば、500銘柄からなるS&P500では、構成するある1社が倒産したところで、指標は1/500だけ下がる、というイメージです(厳密には異なります)。
こうした複数銘柄に対して投資することを分散投資といい、「卵は一つの籠に盛るな」の格言通り、失敗の影響を小さくする構成にすることでゲームオーバー(資金ショート)を防ぐことができます。
さらに、インデックス投資は企業の長期的な成長に依存しています。
各企業は営利目的である以上、その利益を最大化するために成長をもくろみます。
どの会社も成長を目指しているものである以上、長期的には右肩上がりの成長が実現できると考えられています。
そして、それら企業の成績を反映する指標もまた連動して右肩上がりとなり、指標に投資するインデックス投資のリターンも右肩上がりになる、というシナリオです。
企業の成長は一朝一夕には起こらないので、以上のようなシナリオは長期的な投資を前提にしています。
つまりは、一回買ったら数年~数十年間は売らない、インデックス投資を終わらせるときに最後に売り抜ける(そしてまた買わない)。
この場合、取引手数料は最初の買いと最後の売りの時だけ、利益に対してかかる税金も最後の売りの時の利益に対してのみかかります。
まとめると、インデックス投資は労力少なくリターン高く、余計なコストを抑えられる手法となります。
インデックス投資の弱み
上述したように、インデックス投資は初心者のうちから始められ、非常にバランス間の優れた投資手法です。
ですが、万能な投資手法はありません。
以下の3点がインデックス投資の弱みになります。
・投資の知識と経験が身に着かない
・国全体が成長しないとリターンは見込めない
・最後に売り抜けるまで利益を味わえない
強みの裏返しになるのですが、お手軽に広く分散できるが故に個々の銘柄を知らなくてもできてしまうインデックス投資だけでは、つまり投資経験値を積むことができません。
何事においても、自分で手を動かし、汗をかき、時間をかけたことが経験となります。
個別銘柄選定は選定するプロセス自体が勉強であり、その結果も厳密に返ってきます。
しかし、インデックス投資では多数の構成要素が含まれているが故に、その成績の分析も大雑把にしかできないうえ、答え合わせも難しいです。
そもそも購入した後はずっとほったらかしにする投資方法であるため、勉強しようという動機付けも乏しいのです。
また、国の経済状況を代表する指標に連動するため、その国が右肩下がりの経済状況である場合は指標もまた右肩下がりになる可能性があります。
それに連動したインデックス投資のリターンもどんどん下がっていくことになります。
つまり、広く分散しようが長期的に投資しようが、全体が下がっているため最終的な利益はマイナスになります。
選ぶ指標が右肩上がりか否か、この選定が難しいのです。
さらに、仮に投資対象の選定に成功し、右肩上がりの成長をつかむことができたとしても、日々の生活で使えるお金は増えません。
なぜなら、最後の最後に売却して一気に生産をする形になるため、売却するまでは使えるお金は一銭も増えないのです。
株価が購入時より上がっていることを含み益といいますが、あくまで利益確定(売却)したときに見込める利益が「含まれている」だけですので、その時点では投資の目的である自由というのは味わえません。
売って初めて自由に使えるお金が手元に来るわけですので、長期間の投資を前提にしているインデックス投資は、引き出せない預金口座に積み立てているようなものです。
だれがどのように何を買えばよいのか?
強みと弱みを紹介しましたが、総合的には私は投資初心者にこそインデックス投資を勧めます。
その理由はひとえにインデックス投資の強みを超えるほかの投資手法がないからです。
投資は複利の力を使うため、投資期間の長さが重要になります。
そのため、勉強に時間をかけすぎることなく低リスクで始められるインデックス投資は、それだけでやる価値があるといえます。
では、具体的な購入方法を見ていきます。
私は楽天証券で購入しています。
成人であればだれでも口座開設ができ、維持手数料等も無料ですので、とりあえず開設することをお勧めします(開設にも時間がかかるため)。
楽天証券を開設したら購入に必要な額を入金し、欲しい対象を買い付ければOKです。
このプロセスで迷うところは「対象」をどうするかです。
私は米国の過去の実績と成長性、指標の優良性から「S&P500」に連動した投資信託である「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」を積み立てて購入しています。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は手数料が安く(投資利回りの足かせにならない)、人気のある(資金が蓄積されている)銘柄です。
初心者の方が始める入り口としては、この銘柄を毎月無理のない範囲で積み立てることが良いかと思います。
毎月積み立てる意味としては、
・ドルコスト平均法(高い時でも安い時でも購入することで全体としては平均値で仕入れることができる)になる
・何かに積み立てている感覚を養うことで、無駄な支出を抑えることにつながる。
・毎日見るでもなく、完全に忘れるでもなく、ちょうどよい距離感で株式運用と付き合える
等の点が挙げられます。
株は怖い、ギャンブルだ、というイメージのほとんどは、大金を1度に1種類の対象につぎ込み、短期で運用しようとするためにおこるものです。
長期的に低額を積み立てていく感覚はギャンブルよりもむしろ銀行の定期預金のような感覚であるため、心理的ハードルも低く、リスクも実際に他の投資よりも格段に低いです。
もちろん、ほかにもおすすめの銘柄や手法はありますが、細かい銘柄の特徴、ETFと投資信託の内容などについてはまた別の記事で解説します。
本記事の結論としては、「楽天証券で毎月定額をeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)に投資する。早めに始めて数十年後に売る」ということになります。
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